http://www.din.or.jp/~nekoneko/
短いゲームなのにね。いやでも積まなかっただけで勘弁して下さい。以下ネタバレあり感想。
役に立つかどうかは判りませんが。
一言で言うと「良作」。少なくとも歴史に残る傑作でもエポックメイキングな衝撃作では絶対
に無いけれど、やった後にやってよかった、と思わせるには十分な一品でした。全４章のオム
ニバス形式（同社の１２０円シリーズみたいな感じ）で、一つ一つの章が短めだったのも好ポ
インツ。ねこねこソフトのゲームってテキストの序盤や中盤にに凹凸をあまり組み込まないの
で結構だれる時が往々にしてあるんですが短いとまるで素麺を食べているかのごとくするする
と読めちゃいますからね。それでいてどの章も最後の方はグッと来させる描写を上手く構成し
ていたので良かった。特に三章はもう途中で筋が読めているのにやっぱりかなり来ましたよ・・・。
話的にも一時流行った泣かしのストーリーでしかも奇跡無しというオチなんですがそれでも良
かった。すごく良かった。まあ話的に好きなのは一章と四章なんですけどね。特に一章は好き
過ぎて全部クリアしてからもう一回やっちゃいましたよ。やっぱり片岡とものシナリオは俺に
合ってるみたいですよ。四章はこのゲームのまとめでもあるんですがじわりじわりとくる展開
がもう。「サナララ」の意味を二人が段々と思い出していくシーンとかゾクゾク来ちゃいまし
た。つーか四章のエピローグは演出が良すぎ。すごい仕掛けをしている訳では無いんですがす
ごく丁寧に作りこんでいるので効果抜群。まあここまでいい雰囲気のゲームに仕上がっている
のは「一生に一度のチャンス」システムと言うファンタジー溢れる仕掛けを用いてすごく些細
な幸せとか希望とか出会いを描いているからだろうなあ、と思う訳であります。まさに良作に
ふさわしいゲームなんでお薦めでありますよ。値段も若干安めですし興味出ましたら是非。お
まけは相変わらず力はいってますしね。
