ジェンナーロ・イヴァン・ガットゥーゾと私、2

サッカーとかを愛する馬鹿な男のページ。

今週の武装錬金 最終回

と、言う訳で既報どおり武装錬金は最終回でした。ただし完結変は赤マルジャンプにて。個人的に
はあのヴィクターが発見され戦団が最終決戦に入る、って時点でもう覚悟は決まってたんで傷は深
くないです。ショックは大きかったですけど。で、週刊少年ジャンプでの最終回ですがいい最終回
だったんじゃないですかね。最後のページを読むと和月先生はどのような形であれこんなラストシ
ーンで締めるつもりだったのでは? とか思いました。カズキはやっぱり悩める主人公が似合って
るし、斗貴子さんは厳しさと優しさを併せ持つ存在だし、剛太ちんはなんやかんや言って男気溢れ
る奴だし、パピヨンは変態で悪党だけどあくまでカズキに拘るホムンクルスだったし。この最終回
自体には不満は無いです。ヴィクターとの決着は赤マルジャンプがありますからね。流石に全ての
伏線が解決される事はないと思いますがそれでも武装錬金と言う話がきっちり修まれば、と思いま
す。と言う訳で自分は先日紹介した武装錬金連載復活の動きには参加しない事にします。今までア
ンケートを出し続けてもこのような結果になったのは残念ですが、より多くの人に賛同を得られな
かったことが今回の結果になった訳ですし、打ち切りが決まった時点で話を収束させようと進めた
話をまた始めても出来てしまった捩れにより話が面白くなるかどうかは不明ですし。打ち切りから
復活したライジングインパクトの例も挙げられていますが、ライパクの場合は一度終了した時は話
があまり進んでいなかったからこそ続けられた訳ですし(舞台も思いっきり変わってましたしね)。
無念なのは自分でも間違いないですが個人的には和月先生には違う漫画で勝負してもらいたい、と
思ってます。

しかしやはり今回の打ち切りに関して言えばパピヨン編→LXE編と来てカズキヴィクター化による再
殺部隊編があまり好評ではなかったんだろうなあ、と思う訳です。もっと言えば正義と悪の境目をく
っきり別けなかったストーリー展開が。誤解されたくないんで明記しますが自分は面白いと思ってま
したが、やはりジャンプと言う少年漫画のテーマの主軸としては判りにくかったのかも。ワンピース
とかってすごくそこらへんは判りやすいですよね。ルフィ海賊団は海賊だけど非道は行わない集団で
それに対立する海賊や海軍は人を人と思わない存在。読んでいる側がどちらに肩入れするかは明白な
訳です。しかし再殺部隊編になってまず起きたのはカズキにとって仲間であり師匠でもあったキャプ
テン・ブラボーの再殺宣言だった訳で。しかも続いてカズキ達を追った火渡率いる再殺部隊が個性的
と言う名の悪等じみた存在だったのが逆に読者に対して戦団への印象を悪くしてしまった事。それは
主人公サイドへの心象に対しては良かったかもしれませんが結局何が正義で何が悪なの? という混
乱を招いてしまった。おそらく和月先生としてはこの正義と悪の関係に関して何か書きたいテーマが
あったのではないかと思うのですが、それが上手く伝える事が出来なかった。それがおそらくこの武
装錬金という漫画の失敗(打ち切りだからあえてこの言葉を使います)だったので無いかと思います。
もちろん他にも色々な要因があるとは思いますけれども、俺が一番思ったのはこれです。やはり少年
漫画というフィールドではこういったテーマを書くのは難しかったのでは。そう思うと和月先生は週
刊少年ジャンプと言う雑誌から一度外に出てみるのもいいのかもしれません。

あとは赤マルジャンプでの完結編を持って多分このページでの武装錬金の感想も書く事は無いと思い
ます。残念ですがしょうがないっす。ところで完結編には毒島さんの素顔は出るのかしら? これす
ごく気になるんですけど。何とかしてよ和月先生!