ジェンナーロ・イヴァン・ガットゥーゾと私、2

サッカーとかを愛する馬鹿な男のページ。

EURO2004 グループD 第二節

ラトビアはチェコ戦と全く変わらないゲームプランを実施し、ドイツと堂々の引き分け。
正直やっている事は守りを固めてカウンター一本の批判を浴びてもおかしくない試合振り
なんですが、自分はこういうチームプランは決して嫌いではないのでむしろここまで徹底
しているのは良いです。つーかヴェルパコフスキーの躍動感溢れる攻撃が素晴らしい。所
属するチームがディナモ・キエフな事も含めてまさにカウンターの申し子みたいな感じで
す。PK貰ってもおかしくないところもありましたし、非常に惜しかったですよ。逆にドイ
ツはクラニィとボビッチの2トップにしたものの、両FWは点を取れる気配がありませんでし
た。ブンデスリーガではシュツットガルドを応援する身としてはクラニィに何とか活躍し
て欲しかったんですけど・・・。各国の次の時代を担う若手としては得点を決めたクリス
ティアーノ・ロナウド、ルーニー、カッサーノ達と差をつけられましたね。技術的には問
題無いと思うんですが、センターに位置するフォワードとしては爆発力がまだ足りないで
すね。ドイツとしてはそういった点がクローゼの調子が落ちてなければ問題は全く無かっ
たんですが。とりあえず最後となるかもしれない試合でのクラニィの活躍を期待したいと
思います。

オランダ対チェコ戦で思ったのは、選手起用の難しさ。スウェーデン戦のトラッパトーニ
にしても、このチェコ戦でのアドフォカードにしても、もしリードを守りきって勝利する
事が出来たのならば批判の声はおおっぴらにはあがらなかったと思います。むしろ「守備
を固めた事が功を奏した」と言われたはずです。逆にブリュックナーが攻撃的選手を次々
と投入し、逆にオランダにリードを広げられたときは「その作戦が裏目に出た」と言われ
たはずです。しかし結果はチェコが2点差を引っくり返した訳で。少なくとも調子の良か
ったロッペン交代だけはありえませんでしたね。一番調子の良かった選手を交代させて、
守備を固めて、追い付かれて、退場者を出して、最後は押し込まれる。これ以上無い負け
方でした。しかしこの負け方は大人のプレイを出来ないいかにもオランダらしい負け方と
も言えます。逆にチェコはDFに不安を持ちつつも、悠々のトップ通過でスケジュール的に
も有利になりました。先発バロシェが効いている気がします。

2戦連続逆転勝利のチェコはこれで次のドイツ戦、無理する必要が全く無いので二軍メン
バーで来るでしょう。特にネドヴェドは休ませておきたいです。そういう意味でドイツは
他の二チームよりも有利。勝ち点差一点も大きい。チェコのDFは堅い印象は無いのでクラ
ニィに期待します。オランダはラトビアのあの堅いDFを抉じ開けられるのか。マカーイの
起用も考えてもいいのでは? と素人考えでは思うんですが。マカーイの爆発力はファン・
ニステルローイクライファートよりも上だと思うんですけど。逆にラトビアはカウンタ
ーの一刺しを先に決めれば。オランダ守備陣ではスピードに乗ったラトビアのカウンター
を止める事は難しいでしょう。